社会に適合できなかった超一般人の功罪

社会に適合できなかった超一般人の功罪

吹野 燈(ふきの あかり)と申します。

【モンスターハンター】ネルギガンテを討伐した話

 人より幾分か酷い虚言癖を持つ彼女はついに壁に向かい独り、息を吐くかの如く虚言を呟くまでになる。

 その姿を見た者は口々に彼女をこう呼んだ。

 ――「虚言壁」と。

 

 ※

 

「どうも、他称“虚言壁”の吹野 燈です! まぁ、嘘なんですけどね」

 燈は快活に決まり文句の挨拶を口にした。最後には少し照れ臭そうに補足を付け加えている。

「いやぁ、人気ですね! モンスターハンター!」

 “モンスターハンター”とは大手ゲーム会社“CAPCOM”から発売されているアクションゲームであり、大人気シリーズの一つである。

 二〇〇四年から立て続けに続編が発売されているのだが、その新作がつい先日にも発売されたのだ。その人気は爆発的なもので、世間に疎い燈ですら巷で“モンスターハンター”の文字をちらほら見かけるくらいである。

「私も昔は歴戦のハンターとして最前線で活躍していたものです」

 燈は遠く離れた故郷を懐かしむかの如く、表情に郷愁を滲ませる。

 ところで、新作“モンスターハンター:ワールド”のパッケージモンスターである“ネルギガンテ”は物語の終盤で対峙することになる強力な古龍だが、燈は既に討伐したのだろうか。

「……わーるど? ね、ねるぎが? 古龍? あぁ! はいはい、あいつですよね。あいつ!」

 唐突に登場した固有名詞らに一瞬怪訝さを浮かべるが、すぐに合点した様子で表情を明るくする。

「ラギアクルス!」

 何を言っているんだろうか、この馬鹿は。

 “ラギアクルス”とは二〇〇九年に発売された“モンスターハンター3”のパッケージモンスターである。

 時代は二〇一八年に突入しているというのにこの様だ。既に記事タイトルが虚言であるという悲しい事実が浮き彫りになる。

  また、あたかもラギアクルスが“古龍種”であるかのような文脈だが、残念ながらラギアクルスは“海竜種”であることも補足しておく。

「私、これでも結構やり込みましたからね。“3G”! ラギアクルス希少種ですら私の手にかかればちょちょいのちょいですよ!」

 “ラギアクルス希少種”とは通常のラギアクルスの強化個体である。初登場は“モンスターハンター3”の拡張版である“モンスターハンター3G”であり、こちらは二〇一一年に発売されている。

 また“希少種”というのは通常種の強化個体である“亜種”をさらに凌ぐ個体であり、ハメ技などを使わない限りは相当な苦戦を強いられることになる。

 それを六年以上のブランクがあるにも関わらず、“ちょちょいのちょい”などという発言はいささか軽率であるのではないだろうか。

「なっ!? 軽率とか言わないでください! 余裕ですよ、あんな魚。ハメ技なんか使わなくても正々堂々戦って“ちょちょいのちょい”ですよ!」

 ラギアクルスは魚ではなく“海竜種”である。

 そもそも口先だけなら人は何とでも言えるものだ。本当に“できる”というのであれば、言い出した手前それを証明するのが筋ではないだろうか。 

「証明ですか……いいでしょう。三〇分ほどください。必ずや、あの古代魚を仕留めて見せましょう」

 三〇分という時間設定を聞く限り、どうやら三回力尽きてクエスト失敗することは既に想定の範疇にはないようだ。

 あと再三申し上げているが、ラギアクルスは“海竜種”である。

「それでは結果は後でお伝えします。寝て待っていてくださっていいですよ? “果報は寝て待て”と言いますしね」

 燈は自信に満ち溢れたようにそう言うが、それが却って自信の無さの裏返しのようにも思えた。

 そして彼女はぶつぶつと何かを独りごちながら、ラギアクルス希少種の棲む海底遺跡へと姿を消したのであった。

 

 ※

 

 うも、クソ茶番大好きブロガー吹野 燈(ふきの あかり)です。

 いやぁ、クソ茶番に“約一五〇〇字”も費やしてしまいました。なんか普段の私の記事って基本“視覚的にうるさい”ので静かな記事も書いてみたかったんですよね。

 そういうわけであれを書いたのですが、なんか想像と大分違う感じになっちゃいました。

 まぁ、クソ茶番は置いといて、“ラギアクルス希少種討伐”いくぞぉぉぉぉ!!!!

 

準備

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 ずは装備に関してですが、とりあえずボックスにあったものを適当に見繕っていきます。

 私はモンスターハンターシリーズではよくヘビィボウガンを使っていたのですが、この頃は全く手をつけてなかったので、まともなのがランスくらいしかありませんでした。

 本当はラギアクルス希少種には龍属性が一番効くのですが、龍属性のランスなんてものはボックスになかったので二番目に効く火属性のランスで妥協です。

 あと、オトモに“チャチャ”カヤンバ”という“桃太郎で言う犬猿雉”みたいなのを連れていくことができるのですが、今回は連れていきません。

 理由は敵のターゲットがそちらにバラけることによって単位時間あたりのハンターによる攻撃回数が減って、タイムロスしやすいからですね。

 ゲーム内ですらぼっちです。悲しいですね。

 あ、ちなみに写真は全てiPhoneによる直撮りです。ちゃんとクリスタで加工したので許してください。

 

旅立ち

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 ちらが今回の依頼になります。

 メインターゲットはもちろん“ラギアクルス希少種”です。失敗条件は三回力尽きるか、制限時間の五〇分以内に討伐できないことですね。

 もうこのゲームの記憶があまりないのでどれくらいの難易度のクエストだったかはいまいち覚えてないですが、なんか難しそうですね。

 とりあえず、これを受注して食事をします。

 食事をすることで体力やスタミナの上限値を上げたり、オプションで特殊能力を付与することができます。

 特殊能力に何を選ぶか迷ったのですが、ラギアクルス希少種は強力な電撃攻撃を駆使してくるモンスターです。ここは雷属性に耐性が付く、“ネコの雷属性得意”を選択して食事します。

 ムシャムシャムシャムシャ……

 “ネコの雷属性得意”が付かない!!

 はい。実はこのゲーム、食事によるオプションの特殊能力が付くかどうかはランダムなのです。

 そして、オプションは一回の食事で大体三種類くらい付けられるのですが、見事に狙いの“ネコの雷属性得意”を外して、他は全て付きました。運なさすぎですか。

 食事は一度クエストを消化しないとやり直せなかったはずなので、腹を括ってこれで出発することにしました。

 いざ、参る!!

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戦い

 いにラギアクルス希少種と相見えることになります。ラギアクルスは再三申し上げた通り“海竜種”ですので、基本的に水棲のモンスターです。

 特にラギアクルス希少種は通常種や亜種とは異なり、全く陸上に上がらず水中のみの戦闘になります。

 もちろん水中戦の基本操作など全く覚えていないですし、そもそもランスの操作方法もほとんど分からない状態です。

 故に、安全な水中区域などで基本操作をしっかり確認してから挑もうと思っていました。

 しかし、現実はそう甘くありませんでした。

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 はい。遭遇しました。

 通常のクエストでは安全な地域である“ベースキャンプ”からスタートするのですが、このクエストは最高難易度のクエストであるが故に始まった瞬間にターゲットが目の前に君臨する仕様でした。

 ガッデム。

 また、写真を撮りながらプレイしなければならないということで、このときの私は相当なパニックに陥ってました。

 無事、記事に使える写真を確保できたところで、すぐに戦闘です。

 そもそも抜刀すらいまいち覚えてなかったのですが、そんなことは意に介せず威嚇の咆哮を終えたラギアクルスは一直線にこちらへ突進してきます。

 しかし、ここで撮影用のiPhoneを投げ捨てて奇跡の抜刀ガード!!

 素晴らしい反射でラギアクルスの突進を左手の盾で防ぎました。

 かなりブランクがあっても、意外と身体は操作を覚えているものですね。徐々に感覚を取り戻し、ランスでザクザクと着実にダメージを蓄積させていきます。

 ラギアクルスが大きく立ち回った直後を狙いランスで突き、攻撃の予備動作に合わせて盾で防御。安定した立ち回りでほとんどダメージを受けずに一方的な展開が続きます。

 それから五分が経過しましたが、回復薬を一度も飲んでいないにも関わらず私の体力は八割以上残っています。

 “――これは勝てる!”

 そう確信したそのときでした。

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 いやー、油断は禁物ですね!

 もう少し攻撃の回数を増やせるかと思って欲張って攻撃していたら、その隙に連続コンボを叩き込まれ雷属性やられで気絶。気絶している間にトドメを刺され力尽きました。

 高難易度クエスト特有の高火力と雷属性やられによる気絶はやはりかなり凶悪ですね。体力ゲージもほとんど満タン状態を維持していたのですが、十秒程度で空になりました。恐ろしや。

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 モンスターハンターシリーズ毎度お馴染みのどこからともなく湧いて、力尽きたハンターをベースキャンプまで運んでくれる猫の“アイルー”です。

 またこのニャンコどもに助けられてしまいました。ありがてぇ。

 “いにしえの秘薬”という体力とスタミナの上限値を最大にする薬品を使用し、再度戦場へ赴きます。

 少しでも気を抜くと連続コンボで一気に瀕死まで追い詰められることが分かったので、今度は慎重に戦います。

 相手の予備動作をきっちり見切り防御しつつ、隙を見て攻撃。ランスの切れ味が消耗したり、少し体力が減ってきたら“モドリ玉”というアイテムで安全なベースキャンプへ戻り、態勢を整えて出直します。

 慎重な立ち回りを続けてクエスト開始から二〇分が経過しようとしたところで、ようやくラギアクルスがダウン。ひっくり返り苦しそうに踠いています。

 その隙に一気に攻めに転じて、弱点である胸を重点的に攻撃していきます。

 ラギアクルス希少種お得意の巨大な竜巻を三つ発生させる攻撃に一度巻き込まれて瀕死になりますが、ノータイムでモドリ玉を使用して撤退。

 慎重な立ち回りを維持し、二五分、三〇分とダウンを繰り返し三五分に差し掛かったところでついにそのときは来ました。

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 メインターゲット達成!

 操作方法すらろくに分からなかったにも関わらず、よく一回でクエストクリアできたと自分でも驚いていました。

 ラギアクルス希少種に対してランスはかなり相性が良かったらしく、装備のスキル次第ではほとんどの攻撃をガードで無効化できるのが大きかったと思います。

 唯一ガードできない巨大な竜巻を三つ発生させる攻撃は納刀して必死に逃げてました。水を操る攻撃は“水属性やられ”という状態になりスタミナの回復速度が遅くなるのでかなり厄介でしたね(ランスではスタミナの管理が非常に重要です)。

 まぁ、何はともあれ無事討伐できてよかったです!

 余談ですが、力尽きた件の写真は実戦中に上手く撮影できなかったので後撮りです。キャプチャーできたらもっと良い記事が書けたんですけどね……。

 

おわりに

 て、失敗するフラグを冒頭のクソ茶番で立てまくったにも関わらず、ほぼ宣言通りにクリアしてしまったわけですが。

 これじゃあ記事としてオチが弱すぎる!!

 はい。そういうわけで“クソ茶番セカンドシーズン”、始まります。

 どうぞ!!

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 それでは今回の記事はこのへんで。ありがとうございました。

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